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マーダー・ミステリーのStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

アメリカ人が日本の2時間ドラマのフォーマットで連続殺人事件撮ったらこんな感じになりました、みたいな。

オードリーが読んでいるペーパーバックの推理小説とちょうど同じくらいの軽さを目指しているような。Netflix製作映画の「面白いけどまったく心に残らない感じ」は凄い。観るのに障壁がまったくない代わりに、傷跡もまったく残さないという。60-70点台を志向してクオリティコントロールしてる感と言いますか。

アメリカとイギリスの文化の違いが面白い。"Charles Cavendish"や"Malcolme Quince"という名前がめちゃくちゃイギリスのアッパークラスっぽい。そういうステレオタイプを利用した映画。

ジェニファー・アニストンとアダム・サンドラーのコメディ俳優ぶり。肩の力が抜けていてよい。アメリカ人の野暮さを洒脱に演じている。

冒頭、妻が読んでいるミステリー小説の「犯人は執事(butler)だ」→「"Le Boutillier"というフランスの名字の英語名は"Butler"」→「本名がそれの君が犯人だ」という流れがある。あれは「執事を筆頭とする使用人は犯人候補から外す」という英国推理小説の定石を逆手に取っている。

それにしても忽那汐里、テレンス・スタンプの奥さん役を演じるようになるとは、登りつめた感がある。
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