『MOOSIC LAB』作品ということでチェック。
これも遠い昔の学生時代のリアルな空気の記憶が呼び戻される作品の一つだった。
あまりにも自然な雰囲気で学校生活を映し出していたので、どうでもいいものを見せられてるようで（そこが凄いのだが）、映画っぽく作ってない感じがかえって最初はなかなか入り込めなかった。
そのリアルな学生生活ならではの人間関係の空気に終始居心地の悪さを感じた。
学校生活において自分がどの集団に属すかっていう時のあの曖昧模糊とした息苦しい感じは社会に出てからも経験することにはなるが学生時代はより顕著。
このヒロインの様にハブられるまではなくとも、ハミ出しがちで隅っこが気になるタイプとしては、やはり上手く立ち回れない人達を目で追ってしまう癖がある。
同級生の「死」というものがもたらす学生生活の中での日常の残酷さ（一見そうは見えない）がよく出てる。
実際にそうゆう経験をした人でも、その人との関係性で心の中の触れ幅は個人差が大きいだろう。
特に若いうちは「死」がまだ身近ではないし、その喪失感を実感するまでのタイムラグも人それぞれ。
出演者は全然知らない人ばかりと思ったら芋生悠・祷キララ初めけっこうみんないろんな作品で見かけてはいたようだ。
