けーすけ

マチネの終わりにのけーすけのレビュー・感想・評価

マチネの終わりに(2019年製作の映画)
3.5
2020/06/22(月) TSUTAYA DISCAS定額レンタルにて鑑賞。原作未読。

前情報何も知らずに観たので「純愛的な映画かなー?」って思ってたのですが「なんじゃこれー!!」な感じでした。笑
こんなに感情の持って行きどころが分からない映画は久々かも。そしてものすごく女性側の感想が知りたいです!!





世界的なクラシックギタリストの蒔野聡史(福山雅治)は、ある日パリのメディアで働く小峰洋子(石田ゆり子)に出会い、たちまちに彼女に惹かれる。洋子には既に婚約者がいたが、聡史の思いは揺ぎ無く洋子へと突き進む。洋子の気持ちも聡史へと向かい気持ちが結び始めるのだが、再会を約束したある日、二人の繋がりは思いもよらぬ方向へ・・・








マチネとはフランス語で、主にミュージカル系の演劇用語で昼(朝・午前)公演を意味します。そして夜公演はソワレ。舞台が大好きな人は1日で2公演続けて観劇したりするので日本では「今日はマチソワしちゃった~!」とか言いますね。(舞台好きなので言っておきたかった)

本作の『マチネの終わりに』は昼公演が終わる午後3時から4時ごろと、人生の後半が始まる40代ごろとを重ね合わせてつけられた題名だそうで。





福山雅治のギターの演奏シーンも堂に入っており見ていて惚れ惚れしちゃうし、そのあと石田ゆり子に超絶積極アプローチな福山もかっこいいしで「ああ、これは福山雅治と石田ゆり子のラブラブなお話なのね」って思ってたら、お話は想定外に不穏な方向に…。
ギターの音色と共に進むストーリー、中盤までは平坦な展開でしたが以降は話が動き始めグイグイ惹きこまれました。

観終わっての感想は「切ないー!」「女って恐ろしい」「ましゃ、かっこええなあ…」ってな具合で、感情がごちゃごちゃしましたよ・・・。

ただ、二人がすれ違い始めた起点の原因が恐ろしくて、最後までモヤモヤとしてしまい、個人的にはどの登場人物にも感情移入できなかったのが残念。ああ、恐ろしい。


蒔野のマネージャー役・三谷早苗を務めた桜井ユキ、2019年のドラマ『だから私は推しました』や『G線上のあなたと私』で気になる女優になってましたが、本作では不思議な存在感を絶妙に発揮していましたね。本作ではキーとなる登場人物なので、ぜひ注目してください。




モヤっとした部分はありましたが、ラストのシーンは最高でした!
それぞれの立場的で、あれこれとと想像をかきたてられる感じなのは個人的に大好きです。ましゃの表情が萌え~(もはや死語)。


映像的にはさわやかで美しい。でも内容的にちょっとヌルっとした部分のある不思議な印象の映画。30~40代の男性・女性に刺さりそうな気がしました。
色んな人の感想を見て、もう一度鑑賞してみたい映画です。


[2020-094]
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