大学の後輩が監督と脚本で、お世話になった教授（というか映画監督か）の指導で作られた作品。同級生が作った自主映画を観る時の、あの頃のドキドキした感じがありました。
普段は目に見えないもの、見えてはいけないもの、人間の頭の中にある観念、例えば死者の怨念とかを、日常の風景の延長で堂々と画面に写してみせたこと。ある人はそれに恐怖するだろうし、私にはとても痛快な気持ちがあった。
それは絶対に有り得ないはずの光景なんだけども、高校と機能不全の家庭を行き来する物語を観ているうちに、日常レベルでもギリギリ有り得てしまいそうな気になってくる。日常からスムーズに、淡々と狂っていく。学校の怪談じゃないけど、古い校舎って、そういう起爆剤がたくさんある場所なんです。
