みかん

マガディーラ 勇者転生のみかんのレビュー・感想・評価

マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)
3.0
「RRR」でラーマ役だったラーム・チャラン主演となれば、これも見ないとかなと!
ラーム・チャランは最高です。男前!
瞳の力強さがいいよね!
ただ、若さとハルシャの現代の衣装や軟派な役柄に違和感感じちゃうあたり、「RRR」に染まってるな自分、と思ってしまった。
兄貴がパーカー着てる笑ってなった。

恋愛ものがメインのストーリーってあんま好きじゃないんですが、本作はとにかく明るいし、バーフバリ的な歴史的ファンタジーとも違う意味でぶっ飛んでて、コミカルだからあまり苦手意識もなく楽しめました!
しかし、転生モノなんやなーこれ。
指に触れてビビビと運命感じるとか、ハルシャがキレて無双するシーン見て恋に落ちるとか、古典的すぎる笑。
それでも絵力で魅せるのは変わらずで、現代の街中で馬乗り回すシーンとか、その勢いに笑っちゃったわ。
目の前ですれ違う男二人もギャグすぎて笑う。

まじで、この内容であと2時間どうするん?って思ったら、途中から急に中世インドのバトルものになった!!
こっからのほうがかなり盛り上がる!
甲冑やきらびやかな装飾に、弓や剣とかの武器、馬に乗り回すアクションに、これがインド映画だよねって感じで楽しかったです!
カージャル・アグルワールも美しい。
あと、悪役が分かりやすいのは本作もでした。潔いくらい悪いやつだから、やられっぷりも清々しい。
前世で勝負吹っ掛けたあたりの潔さはあっぱれと思ったけど。
因果が巡り盟友に救われる流れも良かったな!
てか、嫌味なくらいバイラヴァが男前すぎて、もうちょいダメなとこあっても良くないかなって気持ちになった。
シヴァ神の異名をもつ男の英雄伝だから仕方ないんかなー。

バーフバリでも思ったけど、美女にどっぷりはまる男達の狂気さがヤバい。
情熱的とは違う、執着度合いが怖い。

こういう転生モノで思うのは、前世で愛し合ってたから転生した今世でも必然的に愛し合うって展開が、個人的に運命に従って生きてる感じがしてあまりときめかない。。。
こちとら、ターミネーターとかで運命なんてないんだって教えられてきたからね。
前世との繋がりを運命ととらえるか、前世のしがらみととらえるか。
自身の行動による原因結果でお互いに引かれあう描写があって、前世でも引かれあってたけどそんなの関係なく今のあなたが好き!今の君が好き!って展開であれば良かったんですが、そういうのは全然ないので、恋愛要素よりアクション重視で見るほうが楽しめました。
まぁ、そんな展開だとこの作品成り立たないですが。。。

あと、今の技術を知ってると、当時のCG?VFX?の荒さは正直気になってしまったな。
ちょいちょい映像演出が独特だなって思うところも。
Tシャツのピストル柄に重ねて打つエフェクトとかは面白かったな。

唐突に始まる音楽とダンス(特に恋愛で盛り上がる二人の曲が何曲も出てくる)は個人的に好きなんで楽しかったけど、これ合わない人はきついかもしれない。
比べるのもどうかと思うけど、「RRR」は歌とダンスがストーリーに合わせて必然性を感じれたし、ストーリーの重厚感にもあってたし、キャラクターの表現として最高だったからむしろ盛り上がりポイントではあったけど、本作は軽いテンションで長々続くからね。。。
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