すずき

マガディーラ 勇者転生のすずきのレビュー・感想・評価

マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)
4.2
「バーフバリ」の監督の前作で、その原点。
「バーフバリ」と比べて、悪役の雰囲気や、主役との対比の仕方が似ている。
逆に違ったのは、まず「愛」をテーマにしたラブストーリーだった事、そして暴力描写が少し多めな事、あとダンスシーンも多い事!

特に冒頭10分の、長尺ダンスシーンが良かった。
メインストーリーにはまったく関わらないどーでもいいシーンだけど笑
インドの今風イケメンが妙にぽっちゃり系セクシー女と破茶滅茶なダンスバトルを繰り広げる、インド過ぎるミュージックビデオ風のダンスシーン。
パンフレットによると、主演俳優の父親である映画スター、チランジーヴィの作品にオマージュを捧げたシーンらしい。本人も少し出てくるし。

序盤から中盤までは現代編。
手が触れただけの見ず知らずの女性に、運命的な何かを感じた主人公。
そんな主人公を訝しむヒロイン、しかしやがて惹かれ合う2人の、恋の駆け引きをラブコメディ風に描く。
こーゆー展開、乙女ならグッとくるんじゃないでしょうか。

やがて恋のライバル登場、しかも悪逆非道な極悪人、2人は窮地に立たされた所で、それぞれの前世を描いた過去編。
実は前世でも愛し合っていた2人!
だが2人は姫と騎士団長という身分違いの上、戦乱に巻き込まれ、その秘めたる想いは成就しなかったのだ!
こーゆー設定、乙女ならグッとくるんじゃないでしょうか。

そしてクライマックス、再び現代に話は戻り、前世の因縁を持った男達が、1人の女性を巡り再び戦い合う!
こーゆー(略)

「バーフバリ」も女性に人気だそうですが、ひょっとしたらこちらの方が女性向きかも…?
そう思わせる、乙女チック満載の作品でした。
あ、勿論男性にもオススメ!