しゅん

mid90s ミッドナインティーズのしゅんのレビュー・感想・評価

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発展途上みたいなところで終わっているのに達成感がある。ドラマ作りの巧みさかなー。
スケボーキッズ(と兄)が日常的に聴いているのは完全にヒップホップだが、聞こえてくるのはトレント・レズナー&アッティカス・ロスコンビの切ないアンビエントだったり、ピクシーズだったりモリッシーだったりする。少年の孤独や時代へのノスタルジーを描くのはポップスやインディロックに向いているという判断だろうし、たぶん正解だと思う。
最初の食卓シーンあたりの映像の質感が80年代っぽくて良いんだけど、あれはなんなんだろう?最後のスケボービデオと対比を為している感じはある。

兄へのプレゼントがファーサイドのアルバムだったのは、彼らがヒップホップヘッズにとっては周縁的な存在(ロック好きにはむしろ主流だと思われているし僕もそう思ってた)だったことを表しているのかな。それにしても、お兄ちゃんのヘタレ&泣き虫っぷりが一番泣けるし、彼の青春譚としても見れるのは、俺自身が兄だからだろうか・・・?
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