まあ、なんといっても広瀬すずですわ
ヒロインとしての圧倒的な説得力！！"福山雅治が学生時代からずっと思いを寄せる女性"という役だが、説得力あるね～
あんな美しい同級生がいたらそりゃあ頭から離れんわ…
広瀬すずがスクリーンに映るたびに、スクリーン上からマイナスイオンがほとばしり、圧倒的な存在感と透明感に目を奪われました。瑞々しい今しか見れない広瀬すずを見るだけでも、この映画を見に行く価値ありです。
ちなみに広瀬すずのいとこ役の森七菜もかわいかったですね、広瀬すずと並んだ時のバランスが良い。
そんでもって、内容なんですが。ほのぼのとしてコミカルな前半パートは笑えるシーンが多くホッコリする。特に松たか子のちょっとお茶目なおばさん感が素晴らしく、前半は松たか子の魅力が全開。なぜ夫役を庵野秀明が演じているのかはよくわからないが、あの棒読み演技は『風立ちぬ』を思い出さずにはいられない。
後半、"未咲"の顛末が語られ始める。宮城の美しい風景から、場末の飲み屋街への場面転換が、一気にこの映画を雰囲気を変えていく。映画冒頭からは想像できなかった重い展開だが、ラストの広瀬すずと福山雅治の"出会い"ですべてが救われたような気分になる。大したことが起こっているわけではないのにここまでカタルシスを感じるとは、岩井俊二監督は流石です。
手紙がこの映画でもキーアイテムとなっていますが、Last letterってそういうことね、この展開は上手いなぁ。
映画全体を覆う瑞々しい雰囲気に映画が終わった後ももっと浸っていたくなったし、森七菜ちゃんが歌うエンドロールも心地よかった。思った以上にいい映画でしたよ。もともとは「岩井俊二の映画なんて見ねーよ」とか思ってた人間ですが、まんまとハマってしまいました。
