すぽんてぃにあす

Girl/ガールのすぽんてぃにあすのネタバレレビュー・内容・結末

Girl/ガール(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

幾多の試練が、立ちはだかる壁が想像できる。
きっとこれは辛い作品だ、冒頭で悟れた。

男の身体に生まれてしまったララ。
夢はバレリーナになること。
トランスジェンダーの内容にも色々あると思うが、特に苦難が感じられる一本でした。

生まれ育った環境、ひたすらに努力が必要であろう夢の行方、そして自分自身のこと。
難儀辛苦が勢揃いとでも言いますか。
バレエの練習風景も華やかな美しさではなく、見ていて痛々しい辛さが押し出されている。
それこそがきっとリアルであり、最近観た邦画の「ミッドナイトスワン」と全く違う訴えが見えた。

そしてやはりトランスジェンダーが大事なテーマであり、そこも生涯理解のできないであろう心情描写に暗愁せざるを得ない。
安易に面白いとか理解した気になることすら烏滸がましく感じる。