とてもハートフルな映画。差別問題を扱いながらも、明るさ、爽やかさ、あたたかさが同居する。ビール・ストリートの恋人たちとは随分とテイストが違うし、見終わった後に心に残るものもかなり違った。
実のところ、差別問題に注目したいわけでもない。この映画はいろんなものを描いていると思うのだが、なんと言っても「帰る家のあたたかさ」「ホームのありがたさ」が一番心にささる。
また、月並みではあるが、環境の違う二人の男が、ぶつかり合って、許しあって、わかり合うという展開も素直に感動した。
音楽も良かった。
そして、ところどころにさしこまれる手紙のエピソード。手紙は映画にとって、そしておそらく人生においても、最強のツールなんだなと再認識した。
最後、忘れるといけない。奥さんめちゃくちゃかわいい。
