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ザ・ハント ナチスに狙われた男のunknownのレビュー・感想・評価

3.9
最強のッッ、トナカイッッッッッ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎

負傷したノルウェー兵士がナチスから追われる中、想像を絶するような困難に遭いつつ隣国のスウェーデンに逃れ生き延びる感動的なストーリーなのだが、感情の全てが「トナカイすげーー‼︎」に塗り替えられてしまった…。

というか邦題酷いな、適当かよ…。「The 12th man」の英題が示すように「12」という数字が本作の重大なワードなのに、それ消してどうするよ…😩



以下、ネタバレ(長文)


1943年ナチス占領下のノルウェー。イギリスで訓練を受けた12人のノルウェー兵士たちが、ある作戦でナチスの機密文書を奪うが何故かその作戦がナチス側にバレてしまっており(仲間を装っていたノルウェー人がナチスに密告していた😩)、乗っていた船を爆破される。その場で1人は射殺、10人はナチスに捕えられ後日拷問→処刑、残る1人(主人公のヤン中尉)は足を撃たれながらも裸足で雪道を歩き、果ては海に飛び込み逃走。この時点で死んでてもおかしくないが、持ち前の生命力と捕らえられた仲間の意志を無駄にしないという気力でなんとか踏ん張ったヤン。

ただし、ナチス側にも将校のクルトっていう執念深い奴がいて、「12人目は死んでない。絶対に捕まえる」ってあちこちに警備線を張り、血眼になってヤンを探す。

ノルウェーの地元住民は侵略者のナチスは大嫌いだから、反抗勢力のヤンのことは大事に扱い、バレたら危険というのは承知の上で食べ物、着る物を差し出し、リレー的な感じで逃走を手伝ってくれる。😢が、極寒・豪雪の地なので、逃走中に雪崩に遭い生き埋めになったり、怪我した足指が壊死したり凍傷になったりの果て、遠のく意識の中で自ら足指を切断したり…😩とにかく悲惨な目に遭う中、遂にスウェーデンへ…って時に、逃走リレーのアンカーチームと待ち合わせ場所(岩💧)間違えて4日間もヤンを雪山に放置…😩みんな「死んだな、これ…」ってガックリしてたら、なんと息してたヤン。奇跡!

いざスウェーデン国境へ…ってなって、ナチスの見張りが多数いる中、どうやって歩行不能なヤンに国境を越えさせるのか?なんと、走りながら移動するトナカイの群れ、その中でも「最強のトナカイ」にヤンを横臥させたソリ🛷を引かせるというアイデアには脱帽👏そして、…ヌンッてやってきた「最強のトナカイ」が本当に最強感漂っていて…‼︎

なんやかんやでトナカイソリは途中まで猛スピードで順調にかっ飛ばしでたんだけど、ソリを結えてたロープが途中で切れてしまって、ヤンを載せたソリは放り出されて置いてけぼりに😩

国境の見張り塔にいたナチスに見つかってしまうヤン。咄嗟にソリのまま岩場に隠れるが、もう敵はそこまで、絶対絶命やんぬるかな…!ってときに、件の最強のトナカイが、「ニンゲン、ここにいたのか」って感じで、ひょっこり再び現れた!咄嗟に千切れたロープを再びつかみ、一発だけ弾が入っていたピストルを空に向かって撃つと、トナカイソリは猛スピードで国境に向かって走り出すのだった…。

ヤンが生き延びた奇跡以上に、トナカイがヤンのところに戻ってきた奇跡が神がかりすぎてて、まじで⁈って声出た。実話ベースですって⁈トナカイ先輩‼︎‼︎‼︎最高です‼︎‼︎‼︎

ヤンの生命力、ノルウェーの村人たちの優しさ、そして最強のトナカイ。どれか一つでも欠けてたら成し得なかった偉業と思いました。

ナチス将校が戦後死刑になったのは納得として、ノルウェー人の密告者はお咎めなしなのかな?どうか酷い目に遭っててほしい…
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