何が悪いってゴッサム・シティの福祉と治安が悪い。
DCコミック作品バットマンのヴィラン、ジョーカーの誕生秘話。ピエロのアーサーはどのように怪人になるのか？
とりあえず重い。心を病み、貧困で馬鹿にされ続けるので痛々しい。泣く代わりに笑うから、これ見てて良いんだろうか…みたいな気持ちになる。誰からも認められないのは辛い。見終わって思うのは、どれか一つでも本当だったら救われたのかな…と。
なんと言っても主演のホアキン・フェニックス。時間の7割ぐらいが彼の一人芝居みたいなもので、画面を保たせる力が凄い。かなり減量したらしい肋骨が不気味。そして一線を越えた後の歩き方が全然違って驚いたし、「あの」衣装を着たときは鳥肌が立った。圧巻。
脚本は丁寧過ぎるぐらいにアーサーの心情を描く。テンポがいいわけでは無いけれど、追い詰められて壊れていくのが目に見える。ウェイン家との繋がりやジョーカー軍団も自然に描写されていて、良く練られた構成だと思った。
重いので元気出したいときには見ない方がいいかな…という作品。
