こんなにも悲しい笑いを見たことがあるだろうか…
彼が笑うたびにずきずと私の胸は痛んだ…
貧しく悲しい生い立ち、人に強く言えず搾取される側、それでも母親の介護をして、テレビのコメディアンに笑い、ささやかに暮らしていたのに…
静かに狂気が生み出されていくさまを、見つめながら、結果は分かっていたものの、そうなることはわかっていたものの、なぜこんなに悲しいのだろう。
全てのことが詳らかになった時、それがジョーカーの誕生。
理由なんてない、弱く貧しく、搾取され尽くされて、その屍から生まれたのよね…
なんだろう…
今まで白と思っていたものが全て裏返ってしまう時…
これから先、バットマンをどう見ればいいのかしら…
ジョーカーという悪にヒースは飲み込まれてしまったけれど、ホアキンはそれを軽々と乗り越えてしまったのね…
つくづく素晴らしい。彼の肋の浮いた体には驚かされたけれど…