みかん

ジョーカーのみかんのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.5
めっちゃ面白かったです!!
バットマンシリーズは、子供のころにテレビで見た遠い記憶しかなかったので、本作見るにあたって少し不安でした。
バットマンの宿敵としてジョーカー自体は知っているけど、キャラクターや繋がりとか全然わかってないって状態。
でも、全然問題なく楽しめました!
もちろん、シリーズを見てた人にしかわからないシーンも起用されていたりもするので、見てたほうが楽しめるのは間違いないですが。
調べてみると、ジョーカーは『バットマン』、『ダークナイト』(この作品はよく皆さんのレビューで評価良いので、ダークナイト3部作はいつかちゃんと見たい!)、『スーサイド・スクワッド』に出演しているみたいですね。

本編、どこまでが現実で、どこまでが彼の妄想だったのか。
彼にとってどこまでがジョークで、どこまでがシリアスだったのか。
始終、不思議な感覚を伴った作品でした。
ラストシーンの刑務所で過去を語るように笑っていた彼は、“ジョーカー”となる前の彼に見えたけれど。
過去に何らかの罪で捕らえられていたときに、誰も気づいていない自分の中にいるもう一人の自分が、社会的弱者の代弁者として“ジョーカー”となり、これからこうなればいいと思い描いたことだったんだろうか。
それとも、実際に思い描いたことを実現させたという、現実だったのか。
途中までは演じているように見えたけれど、最後はなりきり、重なって出来上がった“彼”にゾッとさせられました。
このへん、最後のほうで色々ととらえかたがあるなぁと、そういう風に見えるように作られているのかな、と思い巡らせながら劇場を後にしました。
どちらにせよ、彼は狂っていた。けど、狂ったのは彼のせい?社会のせい?時代のせい?
そして、正義とはなにか。人が変われば正義も変わる。
みんなが救われる世界なんてない。誰のせいでもないこともある。
救われないのは他人のせいでもあり、自分のせいでもある。
アメコミとは思えないくらい、色々と考えさせられた作品でした。
そして、最後まで見て、改めて最初から見てみたいと思う作品でもありました。
あの子が!そしてバットマンに続いていくわけですね。。。
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