「面白ろっ!!」
なんだこのタイトルは?ここからじゃ全くたどり着けないぞ!日本でも大々的に宣伝してないし…そりゃそうだよね日本の賭博師達の聖書と呼べる原作を中国が映画化するとあっちゃ批判の的になってしまいそう…しかしです、なんだこのスピード感は!このスタイリッシュさは!この緊張感は!これが現代の中国資本のなせる業なのか?そりゃあハリウッドもひれ伏すわけだ…
実はこれ「カイジ」の中国版です💧
悔しいけど日本版よりおもしれーじゃねーか!
なんで劇場公開しないの?ソフト化しないの?
観たい人はNetflixに加入するしかないんです。
これはですね、原作の「カイジ」や「トネガワ」を読んである程度キャラの掘り下げを分かってる人はそこに大きなギャップを感じると思います。カイジがね、まるっきりのクズじゃないんです。借金を抱えたのはそれなりの理由があって、更に数学の天才と言う設定も加えられ、ゲーム中も恐ろしい程冷静に頭脳戦を繰り広げます。
そして妄想世界パート(たぶんグニャ〜のコマ)では周囲の人間がクリーチャー化しそれをピエロになったカイジが斬りまくって行くと…そしてカラフルな血が飛沫すると…意味不なアレンジですが映像がほんとにかっこいいんです。頭脳戦ばかりの原作にアクションシーンを上手に取り入れた演出でした。
そしてトネガワ!何故マイケルダグラス?存在感の桁違いさ…こいつが本当に残酷なんですね。こいつが実は出来の悪い部下を抱えて四苦八苦してる中間管理職だなんて全く想像出来ません。(中間管理職トネガワより)
地下帝国では原作より遥かに地獄が待ちかまえています。まだ地下帝国でペリカをかけてチンチロ勝負をしているほうがマシと思えるような…
エスポワール号…もといディスティニー号の外観も不気味だったし近未来的(テリーギリアムの世界に似てるかも)な内装も不安感を煽ります。それにほんとに負債者たちが多国籍で中国の闇の部分を垣間見る事ができます。
ただですね、カメラが寄ってバーン!なんてキメシーンがあるんですが、古畑と安藤にあたる役の人がまんま古畑、安藤オーラなんで締まらない…メガネキャラが被るし💦
中国では大規模公開で大ヒットしたらしいですね。そりゃこんなバカ面白い作品ヒットするわ!続編も出るような感じでしたし、変にオリジナルギャンブルにしないで鉄骨渡り、Eカード、トネガワ(マイケルダグラス)の鉄板土下座をやってほしいですよ。
Netflix入っていて良かった!