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麻雀放浪記2020のmuraのレビュー・感想・評価

麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)
3.3
出演俳優が不祥事をおこしたからその作品をお蔵入りさせるっていうのは暴論じゃないかと。見たければ見るし、見たくなければ見ないし、そこは金を払う映画ファンに委ねてほしい。外野の意見なんていらない。

…といった点では公開を決めたこの作品の制作者を評価したいが、だからといって作品の評価には結びつかず…。今ひとつノレない。ピエール瀧にも魅力を感じず。

あの『麻雀放浪記』がSFコメディに。「坊や哲」が2020年の東京にタイムスリップ。そこで意志が弱くまわりに引きずられながら生きるドテ子と出会う。1945年の世界にもどるため、ドテ子の助けを借りながら「ヒリヒリとする」ような麻雀の対戦に挑む。相手は「出目徳」改めヤン、「ドサ健」改めミスターK、そしてAIロボットのユキ。再び九蓮宝燈を目指す…

(以下ネタバレあり)

2020年が再び戦後で、東京五輪も開催されなかったという設定がおもしろい。しかもそこに登場する未来都市が浅草っていうことも。バーチャルセックスなど、確かに未来にありそうだけど、さすがに1年後の世界のことではないだろと。笑った。

でも、坊や哲が挑む最後の対戦が「ヒリヒリとする」ものには思えない。でも『麻雀放浪記』の最後の対戦にはそれを感じた。前作と比べるとどうしても…。挑んだ相手が悪い。
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