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ソン・ランの響きのスクリーンのレビュー・感想・評価

ソン・ランの響き(2018年製作の映画)
4.0
とてもノスタルジックで淡い色合いを感じます。
それがとても心地良く、アジアを感じます。
「ボーイ・ミーツ・ボーイ」と紹介されていましたが、
あまり恋愛感情は感じませんでした。
お互いに家族に悲しい過去があり、
孤独が2人を結びつけたのでしょう。

借金の取り立て屋をしていて、暴力を振るい無理矢理取り立てることも
あったユン。ヤクザな生き方をしていたけれど、
根っからの悪人では無いようで、ベトナムの伝統歌舞劇<カイルオン>の
ソン・ランの奏者を目指したこともあったユン。
もう少しで幸せを手にすることが出来たのに・・・。
自業自得とは言え、あまりに唐突で悲しい。

ユンを演じた俳優さんがとても良かった。
どこか悲し気で心閉ざして生きているユンを表現していたと思う。
ベトナム映画も観たくなりました。
<カイルオン>の花形リンを演じた俳優さんもとってもイケメンで
衣装を着けて化粧をしていると見とれてしまいました。

中国の京劇が舞台だった「さらば、わが愛」を思い出しました。
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