きりん

プロメアのきりんのレビュー・感想・評価

プロメア(2019年製作の映画)
4.2
自分を癒そうウイーク、3本目はプロメア🔥
めくるめくほとばしる炎のプリズム。

よく動くデザインアートの華やかさと、疾走感のある音楽を始めから終わりまで勢いよく浴び続けられるのが気持ちいい!

視聴後も胸が熱く燃えたぎる感じがすごくいい。創作意欲、デザイン意欲が灯される。
観終えた後の、あーたのしかった!って感覚が、流れるプールとかジェットコースターで遊んだ時みたいな気持ち。

カラーリングやカメラワークがオシャレで、今作も製作陣たちの持つデザイン特色が抜群に出てる。
主線がカラーであったり、プロメアの炎が暖色と寒色が混ざって煌めくのが美しい。
リオを象徴するピンクとグリーンのグラデーションも好きだ…

ストーリーは単純明快。
ロボットアクション、W主人公、歌い口上、熱血とかが好きだったらおススメ。



▲△以下ややネタバレ含△▲



劇中歌がどれもカッコよくてサントラ欲しい。
Superflyが歌う「覚醒」が聴けば聴くほどリオのテーマソング!素晴らしい。
呪文のような歌詞が、太古の民族、プロメアという宇宙生命体の言葉みたいでいいな…

熱い主人公がいるのはいつもの作品傾向として、今回はその対立に冷静で美しく心が強い少年がいるのが良い。
ガロとリオ、一歩立場が違えば、どちら側だってなり得た。

個人的にリオがガロに負けないくらい主人公なのにダークヒーロー風に敵側として登場するのは、
あえてライバル側に置く事で、
「自分と対極の相性、属性、立場にあるものと 争うのではなく タッグを組めば何倍にも増して強い」という相互理解からの爆発的な強さを描いているのかなとも思えた。
力を合わせれば、個人のパワーの何倍にも何十倍にもなるよね🤝🔥💧


追記:
見れば見るほど音楽と映像の爆裂さが中毒映画。
繰り返し見るといろんなシーンが細かく描かれていて興味深い。
プロメアと別れる時のリオの左薬指の爪が僅かに欠けるシーンは、バーニッシュでなくなったため再生できないという意味だけではなく プロメアがリオに感謝していて別れを惜しんでいるように感じられる。
火消し魂のガロが初めて火を灯したリオの命には、ガロからの生きろという熱い思い(火)も入っているのであろう。
出勤時のそれぞれのロッカーも個性が出てて面白い。
きりん

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