まるちよ

デーモン・インサイドのまるちよのネタバレレビュー・内容・結末

デーモン・インサイド(2018年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

レズ夫婦が週末休みに山奥の別荘に羽を伸ばしに行くんだけど、そこで起こるゴタゴタをサスペンス調にした話。
雰囲気が良いのと、意外な展開で佳作の部類に入る。
でも良くできているからこそ、色々と気になる部分が多くてもったいないと思った。

主人公はレズ夫婦の「妻」になるショートカットの女性。
いわゆる悪役は「夫」の女性。
冒頭、夫の方がギターで歌う歌や、ボート小屋を見つめる描写、名前を変えていた過去など、「こいつちょっとおかしい」みたいなシーンは布石として随所に散りばめられている。
ここらへんの描写、もっと尺を伸ばしてもいいから「サイコパス」である事実をもっとシリアスに強調してほしかった。

サイコパスっぽく感じたのは、森の中で妻を探している時に突如真顔に戻って「クソ」と呟くシーンのみで、後は単純に「悪いひと」って感じで恐怖感を得られなかった。
途中、自分の心拍を測らせるシーンとか、かえって安っぽくなってしまっている感じがして冷めてしまった。

ラスト、幼少期のクマを猟銃で殺した話になぞらえているシーンとかも印象的だし、全編通してきちんとシーンが心に残るのが良い。

◆良いところ
- 夫婦の演技が良かった
- なんか知らないけど雰囲気が良い
- 起承転結がしっかりした映画

◆悪いところ
- 妻側がうっかりものすぎる
- 夫側のサイコパス感が薄い
- 保険金目的ってのがなんか動機的につまらない
まるちよ

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