まるちよ

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのまるちよのレビュー・感想・評価

2.8
イーサン・ハント率いる愚連隊が世界の危機を防ぐいつものシリーズ。
いつもの通りだけど、今回はPartOneということで前編になる。
エンティティという超高性能AIを掌握する鍵を巡って中東、ローマ、オリエント急行と各地で大乱闘する話。

お約束の流れで安心感すらあるんだけど、このシリーズはトム・クルーズがどんだけ無茶なアクションを見せてくれるかが毎回楽しみ。
今回はローマ市街でフィアット500を使ったカーチェイスと、オリエント急行に乗るため断崖絶壁からバイクごとダイブするシーンがすごかった。

今のところAIが何者かに操られているのか、それとも本当に自我を持って行動しているのかはイマイチわからないけど、今作のヴィランであるガブリエルはエンティティに指名されてイーサン・ハントと敵対しているという流れ。
プログラムであるAIが一体どうやってそんなコミュニケーション取って指示までしてるのか良くわからないけど、その指示している様子を描いてしまうとやたら陳腐になっちゃうだろうから敢えて不気味な存在として見せていないのかな。

目に見える明らかな敵としてガブリエルという人間を出してて、尚且つ重要な仲間であってイルサを殺させてまでキャラを立たせてるからどうにも今作最大の敵で目標でもあるAIの存在が希薄だった。
そもそも現時点で殺人に関わったりしてるから鍵で操作しなくても相当悪どいことしてる。これが中立的な立場だったら鍵で制御、って話も納得できるんだけど。

アクション映画として相変わらず高いクオリティで、楽しいんだけど前後編引っ張ると次回作はどれだけすごいんだ、と期待してしまう。
AIプログラムの本体があるというセバストポリ、潜水艦に次回は行くだろうから、今まであまりなかった海中でのすごいアクションシーンが楽しみ。

ちょっとシリーズ通して食傷気味ではあるけど、PartTwoが楽しみ。
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