まるちよ

マッド・ハイジのまるちよのレビュー・感想・評価

マッド・ハイジ(2022年製作の映画)
2.8
クラウドファウンディングで制作費を募った「アルプスの少女 ハイジ」の過激実写リブート。
「マチェーテ」のように、アメリカンエクスプロイテーションフィルムを意識した作風で良い意味で大味となっている。
政府の作ったチーズだけを流通させて、しまいには国民を洗脳する何故かファシスト化しているスイス政府にハイジが反旗を翻す話。

ハイジは少女ではなく大人の女性。
そしてペータは黒人で闇チーズを売りさばく売人。
アルムおんじはショットガンを持った眼帯の老人。
クララは刑務所で麻薬のようにチーズ中毒になるアジア人。
基本的にハチャメチャで面白い。
そして悪役である大統領マイリを演じてるのがスターシップ・トゥルーパーズのジョニー・リコでおなじみキャスパー・ヴァン・ディーン。
久しぶりに見たと思ったら相変わらず濃い役やってやがる。

とにかく登場人物が全員濃くてそれだけでも良いんだけど、いきなり刑務所でマッチョな女囚が襲ってきたりとか、謎の女魔道士みたいな人から武術のてほどきをうけたりとか、展開が予測できない。
マチェーテが面白かった人ならすごく楽しめると思う。

クラウドファウンディングで3億円を調達したにしろ、低予算映画に変わりはないと思う。
でもそれを感じさせない勢いを感じさせるバカ映画だった。

R18ではあるけど、グロはそこまでこっぴどくないので話題作りの一環だと思われる。
スイスが舞台で映像的には美しくて楽しいのでグロさえ気にしなければ頭からっぽで楽しめる映画。
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