まるちよ

雪山の絆のまるちよのレビュー・感想・評価

雪山の絆(2023年製作の映画)
3.8
有名なアンデス飛行機事故(ウルグアイ空軍機571便遭難事故)が題材。
大学のアメフト部と一部一般人が乗った飛行機が人里離れた雪山に不時着、多数の死者を出しながらも2ヶ月以上生き抜き生還する話。

ドキュメンタリーではなく物語映画としての映像化は「生きてこそ」に続いて30年ぶりとなる。
今作での大きな違いは飛行機に乗る前の日常や、生還後のシーン、また細かいところだけどナンドが雪山から降りて人に助けを呼ぶシーン等事故現場以外のシーンも描かれているところ。
物語以外では、アルゼンチン、ウルグアイの俳優で構成されていることが挙げられる。
どっちが良い悪いは特に無いけど、生き延びた後の家族が迎えに来るシーンとか、風呂に入るシーンが見れたのは達成感を感じられて良かった。

人肉関連のシーンは雪玉に包んで食べる方法を話シーンとか、骨捨て場が写ったりと「生きてこそ」より見せている。
あと登場人物同士の衝突シーンが少なかったり全体的に淡々としている印象だった。

複数回映画化されているし、有名な話なので新しい感動は特に無いけどこれが実話なのか、と再び驚かされる話。
ラストシーンはアヴェ・マリアが流れる中実際の十字架を空撮する形の「生きてこそ」の方が美しくてジーンと来た。

死者が出てる実話だから不謹慎かもしれないけど、色々な人に見て欲しい映画。
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