ジェイソン・ステイサムと前作で登場した太古の巨大鮫「MEG」の子供「ハイチ」と恐竜と巨大タコが暴れまわる話。
まだ2作しか出てないのにモンスターパニック映画の良作として確固たる地位を築いたと思う。
やっぱりなんだかんだ面白いし、「人間と自然」「野生動物とは」というテーマが分かりやすく描かれててとても良い。
いつも通り絶対大丈夫！と思ってたエリアから鮫が脱走しちゃうって展開は全然想定通りだったんだけど、恐竜が出てくるとは思わなかった。
マリアナ海溝どんだけ危険地帯なんだ、と。
これ言ったら元も子もないんだけど、主人公だからしょうがないんだけど、ジェイソン・ステイサムの無敵っぷりがモンスターパニック映画で重要な絶望感を良くも悪くも損なっている。
せめてマリアナ海溝行くメンバーとジェイソン・ステイサムは切り離して別の場所で活躍、とかにしてくれないと恐竜やら大タコやらが出てきてもどうもハラハラしない。
その余裕っぷりがまたかっこいいんだけど、せっかく海の底で怪獣だらけ、って状況なんだからもうちょっと絶望感が欲しかった。
最後のシーンでハイチがジウミンとの絆で行き先を変えたのか、それともただイルカの方に向かっただけなのか、を言い合うシーンが印象的だった。
安直にジウミンとの絆、という形は陳腐だし、野生動物だから意味なんて無い、というのも寂しすぎる。
ご都合主義な展開の映画ではあるけども、こういったロマンチックで平和な要素を匂わせてくれるのは和やかで嬉しい。
グロシーン等は無い、エンタメに極限まで振ったモンスターパニック映画。
子供でもハラハラできるし、おすすめ。
