"英雄にはなるな"
実話ベース。
結構心にずしっとくるし、考えさせられる。
すごくいい映画だった。
冷戦下の東ドイツの進学高校
たった2分間の黙祷が
社会主義国家への反逆とみなされ
政治的意図があったのではないかと
クラス全員が問い詰められる
権力でねじ伏せようとする大人たちに
子供たちの未来は奪われかける
きっかけは本当に些細なこと
この時代におけるこの行為がいかにタブーであったのか、、
個人の思いや考えを自由に発信することができる今の時代は本当に恵まれているんだなぁと思った。
個人的にはテオよりもクルトよりも、エリック役のヨナスダスラー君の演技から目が離せなかった。
目の周りのクマも、闇を抱えていそうな表情やオーラもすごかった
デインデハーンのような、影がある感じ。
そして教育大臣、どっかで見たことあると思ったら、「ヒトラー暗殺、13分の誤算」のネーベだ!すごくすっきり
こういうことよくある笑
シリアスな展開の中にも、恋や友情が描かれる青春ムービーとしての一面もあって良かった。
でもこの映画、すごーーーく既視感があった。
実話なのだから、そんなはずはないと思ったけど、わかった、最近観た「いまを生きる」だ
教室にて、首謀者はクルトで間違いないか?
と問い詰められた生徒たち
これに抗議するテオに続いて、
"首謀者は私です"と1人ずつ立ち上がる
でもやっぱり全員が立ち上がるわけではない
(どっかで見た光景…)
自分や家族の保身をとるのか、友情や正義を貫くのかっていう選択が迫られる
教室というシチュエーションも一致
時代や国や状況は違えど、「いまを生きる」を思い出さずにはいられない。
賛否両論あるみたいだけど、個人的にはこの邦題も良いと思いました。
そのまま「静かな革命」でも良かったと思うけど、これはこれで◎
ただこの邦題、ネタバレになってしまっている気もしなくはない…笑
あと「欲望という名の電車」とちょっと混同する(しないか笑)