もじゃ

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のもじゃのレビュー・感想・評価

3.5
「誰も、動くな」(ハモり)

30年続くジュラシックシリーズ第6弾。ワールドとしては3作目。蘇らせた恐竜達が世の中に適応するようになった世界。バイオシン社の野望を止められるか?

まぁ、なんか、いつもの感じ。コントロールできてると思ってた恐竜が案の定暴れて手に負えない伝統芸。往年の勧善懲悪もののようで、悪役のやられ方も良く見たやつ。冒頭のニュース映像で恐竜の活動を伝えるのがシンウルトラマンのようだった。
3Dを意識した映像の迫力は凄い。長年の進歩を感じる。ライド系のアトラクションそのものだ。デカい恐竜たちが風景に溶け込んで違和感ない。
相変わらず格好良いのか良くないのか謎なクリス・プラット。主人公な筈だがパーク時代の役者達にも時間を割かれて重要度は減った。そして皆CGありきの演技をするのは大変だねっていう。目線が難しそうたったり不自然に見えたり。直近でトップガン・マーヴェリックという本物志向があったので尚気になった。
話の軸が複数。誘拐された人間の子供、ラプトルの子供を助けるのと巨大イナゴの出所を突き止めるのと。それによって登場人物が多くなって時間は長く、薄くなった感は否めない。マルタ共和国のシークエンスはラプトルズとのチェイスアクションが素晴らしいのだけれど、物語全体の中でそんなに大事でもないのでは?と思う。バランスはさておいて、とにかく恐竜を見るものなのだ。

やりたいことは全部詰め込んだぜ、っていう作品。
もじゃ

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