華麗なる加齢臭

ウエスト・サイド・ストーリーの華麗なる加齢臭のレビュー・感想・評価

5.0
【ハリウッドの回答】
61年度版はリアルタイムでは鑑賞していないが、物心ついたことから何度見たかはわからい。
又、リメイクはオリジナルを超えることが出来ないとの先入観もあり、酷評するんだろうなぁと思い鑑賞したが、見事に予想を覆す作品だった。

スクリーンに映し出されたコダックフィルムの「色彩」。それだけで感涙しそうだった。
これが私達をワクワクさせたアメリカ映画なのだ。
「エデンより彼方へ」でトットヘインズの色彩にも心躍ったが、色彩の作品への影響は本当に大きいことを再認識した。

2016年スパイク・リー監督のオスカーボイコットに端を発し、今や米国映画で一定の評価を受けるのはプランBやA24に代表される様な、脱ハリウッドシステムの作品だ。

そんな時代へのハリウッド回答がこの作品だ。