しおえもんGoGo

キャッツのしおえもんGoGoのレビュー・感想・評価

キャッツ(2019年製作の映画)
3.5
もう30年近く前に劇団四季の舞台を一度見たことがある。

まず酷評されていたCGは割と平気。ヴィクトリア役の女優さんがスッとした美人なので似合ってるし、バレエを基調としたダンスのしなやかな動きがネコっぽい。また自在に動くしっぽがとても可愛いくて、段々見慣れてくる。
ただ体形が完全に人間な分、どうしてもセットとのサイズの不自然さが目立ってしまった部分はある。

またミストフェリーズが気弱で、ヴィクトリアとほのかな恋に落ちるというキャラ設定はとても良かった。ミストフェリーズ役も他の人に比べてネコっぽい外見に仕上がっているので、二人が寄り添うのを見ていているだけで微笑ましい。

残念なのはダンスが非常に素晴らしい分、ワイヤーやCGを使わず人間のダンス力だけに頼った方が良かったのではないかという点と、いくらネコのCGはOKでもネズミとGはそりゃねーぜというキモさだったこと。
あと、私が好きなグロールタイガーとグリドルボーンのデュエットがカットされていたのは非常に残念。グロールタイガー、なぜ実在している…。

トータルとしてダンスは素晴らしく、しっぽは可愛く、歌もおおむね良く、そして猫様は犬ではないし、人間は猫様に相手にしてもらえるまで頑張ろうと思えたので、見て良かった。
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