KUJIRA

6アンダーグラウンドのKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭のカーチェイスシーンが派手でハイテンポ。ただし、それが面白いとは限らない。

まず、ロクに説明も無しにドタバタされても、話に入って行けない。
カット割も頻繁でツナギも雑。
さっきまで車乗ってた奴が屋根に乗ってたりする。

アクション一つ一つが、監督のやりたい事だったのだろうが、ぶつ切りの印象。
アクション自体は、なかなか良いだけに勿体無い。

すぐ過去に戻る語り口は、好きになれない。
キャラクター紹介も兼ねているが、余り描けていない。何よりも、何故スカウトされたのかが伝わって来ない。

死んだ事にして、自由に行動出来ると言うが、逆に行動しにくい側面もある筈。
身分を偽るのであれば、死ぬ必要は無い。身分証明無しで生きるのは難儀。
顔も変えずに行動していたら、すぐ身元が割れる。
実際カメラの映像で、この人死んでますって敵のセリフがある。
最早、設定が成立していない。

メンバーを6人に限定する根拠が不明。
エージェントが6人なら、まだ分かる。
調整役、連絡係、調達係、裏方が1人もいない。
そんな脆弱な組織が、裏の任務を遂行出来るとは思えない。

1は大富豪。彼が裏で暗躍するに至るエピソードが弱い。

2はCIA。メンバー入りした経緯がよく分からない。この女優さんは、無表情に敵を倒す雰囲気が良い。なかなか美人。

3は殺し屋。殺し方が豪快過ぎて、プロ失格。トラブルメイカーでもあり、何故スカウトされたのか疑問。
2が3に惹かれる謎。

4は強盗。パルクールの動きが華麗。
何か見覚えがあると思ったら、クイーンのドラマーだ。

5は医者。スカウトのシーンがあったか覚えていない。よく分からない働き振り。この女優さんも綺麗。

6はドライバー。本当に上手いテクニックとは、案外地味な物。ここまで向こう見ずな運転では、誰も乗りたく無い。
無謀な運転の結果、即死。

7は軍人。銃のエキスパートとして大活躍。彼の軍人魂を注入され、組織に変化が。

追跡されない様、痕跡を残さぬ様、世間との繋がりや仲間との絆さえもドライに過ごして来た組織。
母親に会いに行っている3は危険なのだが、2が紹介される。
4が5と仲良くクライミング。
1は元恋人なのか、元妻なのかを見に行き、子供に金を残す。

物凄く痕跡を残す様になったけど、大丈夫ですか。

冒頭でターゲットが何人もいると言っていたが、最初の1人で終わった。

続編の為に取ってある様だ。
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