このレビューはネタバレを含みます
恥ずかしながら寅さん映画を全く観たこと無くてさほど興味もなかったものの、シアターで「いま観なかったら今後もレンタルしてまで観なさそう」と思ったので観ることに。
吉岡秀隆のムズ痒い演技とゴクミの棒読みがメインなのはなかなかしんどかった。
しかし、所々挿入される過去作の「寅さん」の断片、この引力が尋常じゃなかった。
「渥美清」の圧倒的存在感。
震撼した。釘付けになった。
こんなすげえ役者だったのか、と。
その都度、このままずっと観ていたいと思ってしまったよ。
現在のシーンに戻らないでくれ!と。笑
過去作、観てみようかなと思う。
吉岡秀隆は子役時代のほうが演技がナチュラルで見やすいな。
そして観る前から地味に一番気になってたことなんだけど、結局のところ劇中では寅さんはご存命の様子で、またいつ何時フラッと帰ってくるか分からないという事のようだ。
でもこの感じで#51、#52と続くわけでもないだろうし、いっそ劇中でも亡くなったことにして、みんなで寅さんに思いを馳せるみたいな内容にしたほうが、じーんとくる映画になったんじゃないのかな、などと思った。