KUJIRA

バード・ボックスのKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

バード・ボックス(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

見えちゃったら終わり。
映画には不向きな設定。
何が見えるのかは不明。

その不気味さ、成す術のなさが映像作品として成り立っている。

もうちょっと何なのか掘り下げても良いとも思うが、これはこれで良い。

見たら自殺願望が発動する。
所が、見ても平気な連中も。
心に闇を抱えていると平気。
その線引きが不明確過ぎる。

悪い事をした人なのか。
モラルが低い人なのか。
感情の欠けた人なのか。


見たら終わりだから、目隠しをする。
目隠しして森を歩く。
目隠ししてボートで川下り。
目隠しで銃をぶっ放す。
窓を塗り潰して、カーナビだけを頼りに出掛ける。

全部無理。

ボートは川の真ん中を流されるとは限らない。岸に打ち付けられたり、岩にぶつかったりする。
とてもじゃないが、トム クルーズでも無理。

沈み掛けのトラックに衝突。
ボートが転覆、と言うアクシデントはあったが。

急流は、誰かが目視しないといけない、と言いつつ、息子が立候補すると「私が決めるから」と女の子を見つめるサンドラ。
自分の息子か他人の娘か。
仕方無いにしても、胸糞悪い。
それだけ迫真の演技だった。

その割に、少女が見張るシーンは無かった。

そもそも、「ボーイ」と「ガール」はダメ。
少なくとも5年間は、男と一緒に居たんだから、サバイバル術仕込むより名前を考えてあげて。
名前も付けず、厳しく冷徹に接しておいて、愛していると言われても。
軽く虐待。

無事に着いた先が、視覚障害者用の施設。
なるほど、見えなければ問題無し。
でも、見える人も沢山。

どうやって自活しているのかが描かれていない。


本当に変わらないサンドラ ブロック。
何ならちょっと若返った感すらある。

ジョン マルコヴィッチとトム ホランダーの怪演が光る。

少女の愛らしさが丁度良い。
KUJIRA

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