肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

テッド・バンディの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

テッド・バンディ(2019年製作の映画)
3.4
才能の無駄遣いはダメ、ゼッタイ
信じたアタシの頭がお花畑だったのか?彼が巧妙な魅力を放っていたのか??

付き合っていたシンママにしては、"良夫候補"直行なイメージのハンサムガイ(?)が実は"婦女子連続暴行殺人のシリアルキラー"だったなんて、ゾッとを通り越して、とてもそんな現実を直視できないパニック状態になってしまいますよ…

主演2人のザック・エフロンとリリー・コリンズは好抜擢で実在の人物よりも何割増しもの魅力を持って、もしぞや『俺たちに明日はない』のような共犯関係にあるのでは?と錯覚してしまいそうな2人の世界観は持っていますねw
がしかし、返ってそういう"美化"ともとれるバカップルの「寓話化」のような中途半端さが足を引っ張っている気がしますね…
"実際にあった殺人事件"という前知識が"ネタバレ"的作用をもたらして恋人が真犯人という衝撃の事実にもブレーキがかかってしまう…

この映画自体の描きたい方向やテーマがいささか難解というか掴みづらいんですよね…
テッド・バンディの生い立ち、人格形成を詳細に描くわけでもなく、その女性連続殺人の犯行をクライムとスプラッターの側面を持って描いてしまうと、ジャンルも変わり、キャスティングの面からも嫌悪感やレイシスト的だと批判の対象になる映画にするわけにもいかない。
とすると、恋人であるリリー・コリンズの視点に傾注するのがベストかと思われますが、その点においても、友人との繋がりや葛藤してる姿は見せてるものの、"心理の奥深く"を解体仕切れているかというとその感情がなかなか見えてこない。
なにより、一緒に暮らしている娘とのやりとりが数回程度で人間関係に生々しさがないんですよね…

最終的に描かれる"衝撃の真実"もなく(衝撃ほどでもない新たな情報はあり)、自供やインタビューと書籍から得られた情報の上辺だけで再現したノンフィクションともフィクションともとりにくい"中途半端"な映画のように思いました…

真実はザック・エフロンとペナルティ・ワッキーの間にあるはずだ!(イケメンが過ぎるぅ)