カルダモン

ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー​のカルダモンのレビュー・感想・評価

3.4
呪われたアート作品に殺されていく画商。比喩ではなく文字通り作品に殺されるため、なかなか見た目に新鮮さがあり痛快。
金属の球体にやられるトニ・コレットは『ヘレディタリー』に続いて血しぶきをしっかり継承。
ジェイク・ギレンホールと監督ダン・ギルロイの『ナイトクローラー』コンビはやはり相性抜群だ。
MVPはメガネのココちゃん。
最後まで可愛いんだけど、大事な情報をリークしまくる姿が強かで好感触。
ところで架空のアート作品を価値あるものに見せるのはなかなか難しいなと。
まあ、どう見ても売れそうもない絵というのが一種の皮肉なんだろう。

マルコヴィッチの落ち目感、誰に見せるでもない浜辺の絵画がわかりやすく解脱しててチャーミング。逆にギレンホールの肉体見せびらかしがしつこくて苦笑い