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A Question of Silence(英題)
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『A Question of Silence(英題)』に投稿された感想・評価

CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

2.0
【『シリアル・ママ』と比べて感じる本作のフラストレーション】
2018年も残り僅か。今年は、クレイジージャーニーのゲスト張りにストイックな映画超人と仲良くなったのが最大の思い出の一つだ。『死ぬまでに観たい映画1001本』コンプリートという映画界のアイアンマンマラソンにガチで挑んでいる方に出会ったおかげで、『Sherman's March』や『盗馬賊』などといった作品に挑戦することができた。

そんな彼が、『死ぬまでに観たい映画1001本』掲載作品で0点をつけた作品がある。それが『DE STILTE ROND CHRISTINE M.(クリスティン Mの周りの沈黙)』だ。『アントニア』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞した女性監督マルレーン・ゴリスが、沈静化したフェミニズム運動を再加熱させた火炎瓶的作品だ。

服を万引きした女性。彼女はあっさりと店員に逮捕されてしまう。その事件に対し、三人の女がアパレルショップの男性店員を取り囲みフルボッコの末殺してしまう。やがて裁判になるのだが、教授が登場し、女性を猛烈弁護し、無罪にドンドン近く。

映画とは、現実世界ではできないタブーを犯すことができる。映画の中での犯罪は肯定される。観客は、映画の中での犯罪と現実とのギャップから、新しい発見を得るのだ。故に、映画の中の不道徳や犯罪は叩けば叩くほど自分の首が締まる。

ただし、観客も人間である。余程一貫性に取り憑かれた人でなければ、作品によって、描かれる不道徳や犯罪にヘイトを感じるであろう。

本作は、ブンブンの心をも逆撫でした。プロットが酷似している『シリアル・ママ』は好きなのに、何故この作品は嫌いなのだろうか?

根底にあるのは《あざとさ》にあると考えられる。本作は明らかに、「女性は生きづらい」というメッセージを伝えることが目的となっている。そこに合わせて物語を進めているため、過激で真面目な作品となっている。過激と真面目さは混ぜるな危険だ。真面目さ故に、メッセージ外にあるものが軽視され粗となりやすい。本作は、真面目さ故に、男性が女性差別することの裏返しをやっているに過ぎない事態となる。

万引きを捕まえた店員の顔がムカつくから、殴り殺し、それを肯定するって店員があまりにも可哀想だ。万引き犯を捕まえただけなのに、、、職務を全うしただけなのに。逆差別なのではなかろうか?

また、この作品は映画としてのクオリティを維持するために、わざとらしくサスペンスの魅力に満ちた曲を挿入するのだが、わざとらしい。これがまた気に触ります。

『シリアル・ママ』の場合、映画的面白さを最優先に物語が作られている為、劇中の不道徳は気にならず、寧ろシリアル・ママを応援したくなります。

また、近年のポリコレ論争に喧嘩を売ったラース・フォン・トリアーの『THE HOUSE THAT JACK BUILT』が魅力的なのは、政治的メッセージをあくまでオカズとし、ヴィジュアルとしての面白さをメインディシュに配置したことにある。

ってことで、『DE STILTE ROND CHRISTINE M.(クリスティン Mの周りの沈黙)』は映画史の観点からは重要だし、特定の人を勇気付ける作品であることは分かったが、受け入れ難い作品でした。

P.S.本作の万引きシーンを観ると『万引き家族』の万引きシーンがいかに素晴らしいかがよくわかります。
あぁ、素晴らしい映画、というか当時を想像すると少しばかり早すぎるとも思える作品だが、他人の感想でゲロ吐きそうになった。
ラストは男性陣たちの「その分かってなさ」を笑う映画だが、堂々の「分かってなさ」をこねくり回して、本作を貶すのだから、よく言えたもんだと思う。

あげるのであれば「ジャンヌ・ディエルマン」であり、”なんでもない、そこら辺にいる女性”が”想像をしえない暴挙”に出る話である。(語りの順番が違うけど)。

そして本作の賢さは、(ディエルマンもだけど)答えを提示しないことである。それを理解しきれない観客は、劇中の男性陣同様に笑いに突き放され、途方に暮れる。それを貶しては、「意図がわかりませんでした」とお手上げ状態なだけだろう?

家族のためにと働く男に、「(女性であるということを大前提にして)彼女の働きぶりを評価している」と満足気な男に、我々はただニッコリ微笑んでおけというのか?
リコ

リコの感想・評価

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商店街のブティックで集団万引きをしたあげく、咎めたオーナーの男性を血祭りにした3人の女性たち。彼女たちはその日初めて出会った見知らぬ者同士で、共通点もないように思われた。
彼女らの精神鑑定を任された女医は、3人の過去と生活を聞いてまわるうちに疑問を抱くようになる。「彼女たちの所業は狂気だったのか、それとも正気のうちだったのか」…

アカデミー外国語映画賞を受賞した「アントニアの食卓」、ナボコフ原作の「愛のエチュード」など私の大好きな映画も撮っている、オランダの女性監督マルレーン・ゴリスの長編デビュー作。
先に挙げた2作はおっとりとした端正な映画だったけれど、こちらはフェミニズム・サイコスリラーとでも言うべき、荒々しさと鋭さの充満した異色作だった。