ノーマ・レイの作品情報・感想・評価

『ノーマ・レイ』に投稿された感想・評価

大木茂

大木茂の感想・評価

3.2
クライマックスの『UNION』を掲げる所の静寂と
ラストは良かったけど
イマイチ結果だけでこの後どうなって改善されるのか?とかがよく分からないんだよな
そもそもどういう目的で行動してたのかもコッチが理解しづらい
腹切ったら腸が出てくるってくらい親切にして欲しかった
そもそも腸すら分からない子供脳な自分が悪いのかしら?
「エリンブロコビッチ」的なカタルシスが
足りなかったかも

そもそも冒頭から明らかに幸せでは無い生き方をしている主人公に共感してしまってダウンしてしまったのかもしれない
あんな騒音工場にいたら耳がいつ壊れてもおかしく無いだろうし
自分は変化を嫌う現状維持人間なので改革をする人達の視線はおのずと冷たくなってしまう

ただハグすら我慢する友情は素敵だなって思った
男を取っ替え引っ替えしてる主人公に対する夫も良い人だなってなったし

時代ってのもあるかもしれないけど
比較的偏見なさそうな主人公でさえユダヤ人は特殊な人ってなってたりするんだね
黒人も扱い悪いし殴られるし…
ワシャウスキーってウォシャウスキーとスペル一緒なのかな?

希望も理想も無い女性が労働運動に関わり、次第に一人の自立した女性へと成長していく姿を描く。

アメリカ南部の紡績工場に勤めるノーマはだらしの無い性格の低所得者だった。そんな彼女の家にルーベンと言う男がやってくる。彼は全米繊維組合から派遣された労働組合作りの活動家で、彼女の働く工場に組合を結成するためにやってきたと言う。何とは無しに彼との交友を深めて行くノーマだったが、彼に感化され次第に組合結成に協力していく。しかし組合を作られては困る会社側は汚い手を使って圧力をかけて来るようになる……。

S・フィールドにとって記念的な作品。📌2011
ミサホ

ミサホの感想・評価

3.7
ノーマ・レイは、紡績工場で働く、2人の子を持つ女性。

この作品は、今でいうブラック企業のような、過酷かつ公平とは言えない労働環境を組合を作ることで変えようとする人たちの物語。

何かを変えるというのは、とてもパワーのいることだ。規模が大きかったり、事情が複雑だったりする場合はなおさらだ。

わたしなんかは、べったりとテレビの前に何時間も座る習慣から脱却しようとも、3日どころか1日も持たない有様だ。

ノーマは多少の犠牲は払っても自分の信じる道を突き進み、パワフルに現状を打破していく。よくがんばった!
途中、家事がままならなくなって、夫と喧嘩になったりしたけど、よくがんばった!

社会的な活動に没頭していくノーマが、男にだらしないというか、恋愛に奔放な女性という設定も良かった。

サリー・フィールドは、この役にぴったりだった。『プレイス・イン・ザ ・ハート』も大好きな作品です。

さぁて、わたしも怒られないように家事しよう!っと。
一人旅

一人旅の感想・評価

5.0
マーティン・リット監督作。

二人の子どもを育てながら紡績工場で働くシングルマザー、ノーマ・レイが労働組合を組織しようと奮闘する姿を描いたドラマ。
『プレイス・イン・ザ・ハート』でもアカデミー主演女優賞を獲得した名優サリー・フィールドが主演の社会派ドラマで、本作でも気概に満ちた女性を見事演じ切り初の主演女優賞に輝いている。サリー・フィールドは派手さや美しさこそないが、真に迫った表情、特に眼光鋭い眼力がセリフに説得力を与えている。個人的に好きな女優の一人だ。
物語の舞台は南部の香りが立ち込める町。町の住民がよそ者に対して排他的で保守的であったり、紡績工場というアメリカ南部を象徴する産業の実態に果敢に切り込んでいく物語はいかにも“南部”という印象だ。北部ニューヨークからやって来た労働組合員によって、劣悪な労働条件で働く工員が労働運動に目覚めていく様は、南北戦争において抑圧されていた南部の黒人が北部によって解放された歴史的経緯と重なる。本作は、時代遅れの考え方に囚われた南部の労働者の解放までの苦難の道のりを紡ぎ出したものとなっていて、そうした点では第二の南北戦争のような意味合いがある。そして、貧しい女性工員が本作の主人公であることも見逃せない。歴史的に見て女性が男性に抑えつけられてきた事実。主人公のノーマ・レイは社会の弱者だった女性の発言力と社会進出の進展を象徴するような存在とも言えるのだ。
労働組合に対し否定的な考えの工員たちが、ノーマ・レイの必死の訴えと行動に徐々に呼応していく様子に涙が止まらなくなった。不当な現実を変えるには自ら考え、動くしかない。その不屈の精神を、ノーマ・レイは確固たる覚悟と決意で労働者たちに伝えていく。最高にかっこよく勇敢で、最後まで諦めないノーマ・レイを全力で応援する作品だ。
また、切なさを感じさせるテーマ曲が素晴らしく涙を誘う。と思ったら案の定、アカデミー歌曲賞もしっかり獲得している。
あの快い夜の中へおとなしく流されてはいけない
快い夜とは死を意味するのです

このレビューはネタバレを含みます

リットは「モリーマグワイヤズ」で炭鉱に派遣された組合つぶしのスパイを描いたが、今作の視点人物は若い女性工場労働者。シナリオは旧知のラヴェッチ・フランクで、共感しやすく、音楽も情感たっぷり。以前のような挑発的な要素は薄いが、真正面から労働運動を描いたリットの到達点だろう。
当初主演候補だったというジェーン・フォンダは最後の監督作で組んで、デ・ニーロにABC教えることになる。

「プレイス・イン・ザ・ハート」でもサリー・フィールドは綿花を摘む役やってて、自分的にはすっかりイメージが定着してしまった。彼女のキャリアについてはこの記事参照
https://www.thecinema.jp/article/758

■Crystal Lee Sutton
1973、ノースカロライナ州ロアノークラピッズの工場でCrystal Lee Sutton(33)が解雇される。理由は掲示板に貼ってあった反労組ポスターをコピーしたため。段ボールにUNIONという言葉を書いて、作業台に立ったのは実話。

サットン一家は何世代にも渡りこの町に住み、繊維産業に関わってきた。サットンは19歳で結婚、翌年出産、翌々年未亡人になる。生涯で3度結婚している。

映画では子持ちシングル同士の二人が川辺で婚約するが、そのセリフが実に率直。
男「料理に文句はいわない。給与袋はそのまま渡す。子供は一人」
女「キスが上手けりゃそれ以外はどうにでもなる」

■米国繊維産業の半世紀
1920年代から1950年代にかけて、白人女性は繊維労働力の少なくとも3分の1を占めており、1960年まで繊維労働力は圧倒的に南部の白人女性だった。米国のすべての繊維製造の4分の3以上がピードモント台地南部(ニュージャージーからアラバマ地域)で行われ、そこではすべての繊維労働者の45%が女性だった。

南部の工場が米国の繊維生産の大部分を担っているにもかかわらず、これらの工場の労働者は、平均して北部よりも賃金が低く、組合組織率もはるかに低かった。

公民権法が可決して工場内部でも有色人種の賃金格差が見直されるようになる。アメリカ繊維労働組合(TWUA)はオーガナイザーをピードモント地域に派遣し、73年までに未払いの賃金の支払い命令を多数取り付ける。一方白人労働者の不安はましていく。
サットンも組合会議に参加するが、最初に教会で行われた会合に同席した白人女性は二人だけだったそうだ。翌日会社で同僚に呼びかけて自宅で会合を開くようになる。

ロアノークラピッズは工場町だ。学校で工場道具の使い方と反労組姿勢を教える。黒人は白人に比べて組合参加率が高かったが、会社はブラック・パワーと結びつけて白人の会社を乗っ取ろうとしていると喧伝して警戒した。

映画でも会社はノーマレイの交友関係や信心をネタに彼女を孤立させようとする。ちなみに派遣されてきた男が結婚していてノーマレイと一線を引いているが、監督いわく彼が各地で現地女性と関係していると思われたくなかったため不能にした、とのこと。

1978年労働者約3000人は組合に賛成票投じ僅差で勝利。交渉は80年までずれ込んで成果をあげたようだが、皮肉にも繊維産業は下り坂を転がり始めていた。

当時繊維労働者は200万人いたが、80年代に入って衰退していく。01年の中国WTO加盟を経て相次いで工場が閉鎖され、09年には40万人まで減る。ロアノークラピッズのJPスティーブンス工場は合併買収を繰り返して生き延びたが、03年閉鎖している。

https://www.heddels.com/2020/01/labor-rights-history-crystal-lee-sutton-the-real-life-norma-rae/

https://southernspaces.org/2014/good-faith-working-class-women-feminism-and-religious-support-struggle-organize-j-p-stevens-textile-workers-southern-piedmont-1974-1980/
qp

qpの感想・評価

2.5
 紡績工場で働く女性ノーマレイ。両親とともに工場で働いているが、時間の割りに給料は低い状況でした。プライベートも子供が2人いながら、なんとなくふらふらしてしまっている感じです。そんな中、ルーベンという労働組合員がやってきてノーマレイは変わっていくというお話です。

 実話であることに驚きました。労働組合の活動なんて今は加入するけど活動は・・・っていう人が多いでしょう。昔はこんなことがあったんだろうなという見方となります。使われている側も知識はなくただひたすら単純労働で、現代の日本では考えにくい部分もあるかもしれません。

 仕事中に怪我したり死んでしまっては元も子もありませんが、そういった1つ1つのことでノーマレイは変わっていきます。子供を女手1つで育てるために高い給料の立場に昇進し、皆と話せなくなってしまいます。組合に参加することにしても皆あまり理解してくれません。結局は企業側の人間に敵対視されてしまいます。

 先頭を走って得られたものは何なのか。ただついていくこととの違いは何なのか。それによって失ったものは何なのか。色々見ていて考えることが出来ました。
本日の巣ごもり鑑賞。
労働者を守るため劣悪な労働環境の工場に労働組合を作る、という社会派映画に徹底しておいた方が良かったのでは。
一方、ノーマ・レイの人としての成長を描くのにも中途半端になってしまった感じがした。
結局、どちらも曖昧なまま、映画が終わってしまって残念。
べらし

べらしの感想・評価

3.8
主題歌ジェニファー・ウォーンズ
アメリカ映画の素晴らしいのは、どんなに完璧でない人間でもふとしたきっかけから世の中を変えていけるという、シンプルにしてかくあるべき理想を常に描いているからです
yuukite

yuukiteの感想・評価

3.7
公開時劇場で。ニュー東宝シネマ。マーチンリット作品、サリーフィールドの代表作。共演はボーブリッジズほか。この作品とプレイスインザハートのサリーフィールドは凄い。
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