レグイザモ独り舞台。いや独壇場。笑わせながら時に容赦なく痛烈に、痛快にラテンアメリカ系自身から語り直される中南米の歴史。もう黙っていられない、という熱い勢いで、文字通り身体を張って動き踊り喋り倒す90分（下ネタ多し！）。
さすがに巧いのは、世代間ギャップを抱える親子の個人的物語としても芝居を練り上げて演じられていること。欧州の英雄は残虐な略奪者、ならば我々ラテンアメリカ系にとっての英雄って誰？そもそも英雄とは？歴史を辿りながらそれを探す父と子、息子の辿り着いた（父には辿り着けなかった）答えが胸を打つ。
