【怒りの爆発 メタル音楽を添えて】
ジャンヌ・ダルク幼少時代を描いた伝記映画。
幼少期の出来事をオペラ形式にした本作で、前評判から面白そうと思い鑑賞したものの自分には合いませんでした。。
この映画はジャンヌ・ダルクの伝記で言われる出来事をオペラ形式にして、そもそもジャンヌ・ダルクを一人の女性として描くところを音楽と同期づける所に面白さがあるのだと思う。
世間への怒りや思春期にありがちな反骨精神とジャンヌ自身が述べる証言を異端児のように扱わずに純粋な「怒り」として捉えている。
その取り組みは神格化されがちな人物を普遍的に見せようとしていて悪くなかったです。
けれども本作がダメな要因にストーリーが弱すぎるところにあると思う。1本のストーリーとしてあまりにも冗長で目的も見えない、ただ単にオペラ調の異形の姿と怒り狂う姿を音楽に添えて暴れる1時間超えの作品が「ジャネット」に感じました。
これが個人的には単調で先が見えない苦痛を感じさせ、変わった映画で面白い、と言わしめる作品には思えなかったです。
続編の「ジャンヌ」は毛色が違う作品で、こちらの方が面白い話は聞きますが苦手な作風故に次回作を見ようと思わなくなったのは残念でした。
