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ホテル・ムンバイのSUIのレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
4.0
ムンバイで実際に起こったイスラム過激派によるテロを描いた映画。
舞台は五つ星ホテルのホテルムンバイ。

序盤、テロ開始時の地獄絵図と優雅なホテルが交互に描写され、その対比が互いを強く印象づける。
また、中盤までの「いかに見つからないないように行動するか」のメタルギア的ハラハラ感は秀逸。
それだけに、アメリカ人のデイヴィッド(アーミー・ハマー)が捕まってからの怒涛の展開は少し残念に感じた。
単調な展開の打破やクライマックスに向けての盛り上がりが必要なのは重々承知しているが、やはりあのハラハラ感は癖になる。もっと観ていたいとどうしても思ってしまうのだ。

イラン人富豪のザラ(デイヴィッドの嫁さん)に下心見え見えで優しく接するいけ好かない奴として描かれていたロシア人の金持ちワシリー(ジェイソン・アイザックス)が実はスペツナズの隊長だったとか、その割にあっさり殺されたりとか、彼の描き方が割とぞんざいだったのが少し気になる。

それでも最後までしっかりと緊張感が持続していて、見応えはたっぷりだった。
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