
⻑野県飯⽥市の遠⼭郷に伝わる「霜⽉まつり」。⼀年で⽇が最も短い冬⾄(旧暦の 11 ⽉/霜⽉)に、全国の神々を招き⼊れ⽣命⼒の甦りを願う。夜を徹して⾏われる湯⽴神楽で、煮えたぎる湯から沸き⽴つ湯けむりのなかに、仮⾯をまとった神々や死霊の化⾝が舞う。この神事には領⺠の⼀揆で滅ぼされたかつての領主・遠⼭⼀族の怨霊を慰め祀る舞がくみこまれている。野⽥は説明を極⼒排して旅⼈のような眼で祭りを追うスタイルによって、神々が集う⼀夜を夢幻のように描き出した。
2015年4月、約9000人の犠牲者を出したネパール大地震。写真家・石川梵は震災直後、ジャーナリストとして初めて現地へ入り、ヒマラヤ奥地の震源地・ラプラック村にたどり着いた。壊滅した村で石…
>>続きを読む冬。信州の雪に埋もれた小さな村のはずれにおりんの家があった。おりんは今年69歳、楢山まいりの冬を迎えようとしている。この村では70歳を迎えた冬にみんな楢山へ行くことで貧しい村の未来を守って…
>>続きを読む売れない小説家の孝夫は、パニック障害を患った妻の美智子を連れて、故郷の信州に移り住む。かつて大学病院の医師だった美智子は、無医村であるその村に診療所を開設。死者を祀る阿弥陀堂に暮らす「おう…
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