kanegone

ジョジョ・ラビットのkanegoneのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.2
皆さま、あけましておめでとうございます。

2021年になってしまって、どうしようかなぁと思いながら今年ひとつめのレビューを書いてます。どうしましょう。


前半、あんな小さな子たちが、コメディとはいえあんな物騒なものを持って、まずいことをバンバン口走る。戦時下って、本当に恐ろしいと思います。

ジョジョがウサギを殺していたら?

一線を超えた自分に一貫性を求めて、彼のその後の生き方は変わってましたよね。

そして、戦時下で一線を超え、思考停止した人がいかに多かったか、そうせざるを得なかった人たちがいかに多かったかは、史実に示されています。


コロナで窮すれば窮するほど、余裕を失うほど、考え方が偏って敵対心が芽生えやすくなるような気がして…私はそれが心配です。

ヨーキーの理知的で客観的な姿が、この映画にとって欠かせない要素だったと思いますが…

私たちも、身近な人への思いやりを失うことなく歩んでいきたいですね。そういう気持ちが枯れてしまうほど、問題が長期化しないことを願うばかりです。


ユーモアたっぷりではあるものの、戦争の理不尽さをしっかり描いている作品。単一の価値観に染まることの危険を、みずみずしく伝えてくれる良作。
kanegone

kanegone