【ライフイズビューティフルを超える傑作コメディ】
ロベルトベニーニの『ライフイズ〜』は良いところもあるんでしょうが、大人側の忖度（頑張り）も十分伝わるよう描いているため若干の説教臭さ（ここで泣けよ感）を感じる映画でした。が、あくまで10歳の視点に留まって周りの世界を描いているので、この映画では大尉はゲイかもしれないし、ナチスの提唱する人種の優劣論には矛盾があるかもしれない、描写の全てが可能性に留まっているのも奥行きを感じさせてくれました。
市街地戦の画面構成がめちゃくちゃなのも子供の目線として捉えると合点が行くよう出来ていました。
よく出来ていてしっかりと可愛げのある感動系戦争コメディでした。
