がんがん

新聞記者のがんがんのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
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田中哲司の「お前じゃないよな?」でちょっとおしっこちびりました。怖。怖。怖すぎ…こいつ一体何人殺してきたんだよって目でしたよ…こんな上司まじ無理。

監督はまだ32歳だそうで、今まで新聞も読んだことがなかったとのこと。どれだけ勉強をされたんだろう。すごい努力の方ですね。

本作は4種の人間達の物語だと思いました。


①知っている人達
②知ろうとする人達
③知らない人達
④知ろうとしない人達


①ラスボス田中哲司。権力者たち。上級国民。怖いです。怖い人達。お金持ちの人達。

②本作の主人公2人。新聞記者。メディアに関わる人達。常日頃から政治意識が高く世の中の流れに興味がある人達。

③ニュースや新聞、書籍類に目を通すが日々の生活で精一杯な人達。将来の不安はあるが何か具体的行動をしているわけではない。恐らく日本人の大多数。

④政治に興味がない。選挙に行かない。将来のことは何も考えていない。勉強はする必要がないと思っている人達。政治は自分に関係ないと思っている人達。


正直わたしは恥ずかしながら④寄りの③の人間です。本作のモチーフになっている現実の事件についても概要しか知らない。真実や真実はわからない。

しかし本作に描かれたことが現実社会においての事実、真実であると安易に思ってはいけないと思う。物事には必ず二面性がある。

アンパンマンだって、アンパンマンサイドからすると正義の執行だが、バイキンマンサイドからするとアンパンチは暴力による一方的な制圧である。

主人公2人からの視点による正義は描かれたけど、田中哲司からの視点による正義もあるはずだ。

安易に本作を選挙に行く前に観るべきと結びつけるのもどうかと思うし、ここに描かれていることは全て虚構だと言うこともできないと思います。

直近の作品だとブラッククランズマン、バイス、記者たちを鑑賞して本当に勉強になりました。

わたしは本当に政治知識が足りていないので、もっともっと勉強しなければならないと思う。

とりあえず今から夜更かしして皆様のレビューを拝見し勉強させていただきます。
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