KUJIRA

2分の1の魔法のKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

絵的に好きじゃ無い。
あちらのアニメって、何で顔を青くしたがるのだろうか。脇役に1人ぐらい居ても良いが、何故か主人公の種族。各パーツが異様にデカい。
子供でも見易い様に、デフォルメ。
見易いか?

どうやらエルフが青い色の人間らしい。
美男美女のスリムな姿、もしくは小さい羽の生えた妖精。それが定番のエルフと言う物。
こんなにヘンテコなエルフは見た事が無い。
その上、エルフである事が全く話に活きて来ない。
魔法は別にエルフの特権では無い。

マンティコアのゴテゴテしたビジュアルも苦手。

世界観は良い。
中世ファンタジーの世界が、そのまま現代になったら。
魔法が忘れられた世界は良いとして、飛べないフェアリー、走れないケンタウロスなど、幾らでも面白く出来そうなアイディアが散りばめられている。

それを活かすも殺すも脚本次第。
折角、色んな種族が出ているのに、冒険に出るのはエルフとマンティコアだけ。
フェアリーが飛べる様になったのも、ケンタウロスが走れる様になったのも、本筋所か小ネタの扱い。

後半、次々と魔法を繰り出せる主人公にワクワクしないのは何故だろう。

最後、ドラゴンと戦うシーンはなかなか良かった。今まで要所で使って来た魔法を工夫して挑む。
岩や壁を組み合わせたドラゴンもカッコいい。顔以外は。ちょっとスベってる感あり。

地図を頼りに山の方まで行ったのに、地下を抜けた先が学校。
しかも、探していた石も見つける。
余りにもご都合主義。

ドラゴンと戦って仕留めた直後。日没までの数分間だけ完全に生き返った父親と兄の再会を、遠目で見守るしか無い展開はオシャレ。

何気に弟をポジティブに励まし続けた兄が父親代わりだった。その思いに至るのが唐突。
皆の前で、RPGのキャラに成り切って演技する兄なんて恥だ。寒気がする。こんな奴、絶対にいないけど。
家でゲームばかりやってるオタクの設定の割に、妙に明るくコミュニケーションも取れる。

父親の声が入ったテープに合わせて会話する弟もヤバい。
変な所が似てしまった兄弟。
KUJIRA

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