茶一郎

犬鳴村の茶一郎のレビュー・感想・評価

犬鳴村(2020年製作の映画)
3.8
 『呪怨』清水崇監督と都市伝説大ネタ「犬鳴村」の衝突。「バケモンにはバケモンをぶつけるんだよ」理論で非常に景気が良い『犬鳴村』。特に中盤までは最近のJホラーの中ではピカ一に思える、バリエーション豊富な幽霊描写に心躍りました。
 『キャッツ』がホラーとか皆が言うなら、Jホラーは犬、ドッグスなのです。

 身の回りで怪奇現象が起き→その謎を探る→ある怨念が思ったスポットにたどり着く→というホラー→ミステリーの流れは、清水崇作品の近作『こどもつかい』、『ラビット・ホラー』の系譜ですが、今回はそのスポットが強すぎる。

 「前世が~」な『輪廻』、「自分の過去が~」な『ラビット・ホラー』、そして何より「前に住んでいた人が~」な『呪怨』と逃れられない運命的なモノが恐怖の根っこにある清水崇作品ですが、本作はその「逃れなさ」にツイストがあるのも興味深かったです。

 動画でもレビューいたしました

 https://youtu.be/UmPJI7gtQBk
茶一郎

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