ぬーたん

野性の呼び声のぬーたんのレビュー・感想・評価

野性の呼び声(2020年製作の映画)
3.8
ハリフォ祭りは休みが多いンデス。ていうか飽きるからね、ハリフォのあの難しい顔を続けて観るのは😅ハリフォの最新作。ハリフォ78歳。すっかり好々爺になったハリフォだけど、今作はインディ・ジョーンズぽい冒険もの。『ブレードランナー2049』ではがっかりしたハリフォが今作では生き生きしてる!お相手はワンコだしね。というかCGだけど。
ジャケから想像したハリフォとワンの冒険物語は実はハズレて、この映画はワンコのバックが主役。ハリフォ演じるジョンは最初からチラチラと出て来るが居なくなる、を何回か。モウ、焦らすんだから!と何故かハリフォを指名してる客の如くお預けを食らいガッカリ。早くして~ドンペリ頼むからさあ!と相手の策略に簡単に引っかかるワタシ。
最初は大きな屋敷の優しそうな飼い主だが、そこはすぐにグッバイ!お次は過酷な郵便配達のソリチーム。この飼い主にオマール・シー。コメディは得意なシー、体が大きく大らかな性格は、バックとの相性もばっちり!ソリのシーンはどれもスピード感あってワクワクと楽しい。頭角を現すバックだが、ワンのジュラシーの炎がメラメラと。この辺りはCGならではの迫力ある闘い。
次の飼い主にダン・スティーヴンス。『ダウントン・アビー』のマシュー。今回の役は悪人だけど、マシューは嫌いになれない。イケメンでジェントルマン!
色々あってようやくジョンの元へ。待ったよ~こんなにハリソン・フォード早く出て来てと願ったのは初めてかも?78歳、最後にひと花咲かせたね(っ勝手に言ってる)すっかりジジイのハリフォだけど、白い髪に髭でたるんだアゴ周りも隠れてるし、むしろブレードより若く見える位。髪と髭は玉置浩二っぽいよ。紅白の。それにやっぱりこういう役は彼に似合うなあ。アクションもあるし、なかなか頑張ってる。
通算6回目の映画化らしいが、初めて観る映画。動物シーンにCGを使うことは冷める感じもあるが、今や定番でむしろその方が心安らかに観れる、なんせ犬同士の闘いやこん棒でぶたれたりとか、色々可哀想なシーンも多いからね。俳優はCGに気持ちを乗せるのは大変だろうけど、撮影自体は案外気楽だったりして。
犬の話、飼い主が次々と変わり、飼い主との心温まる絆。何だか最近映画で多い気もする。でも今作は『野性』ということが大きな違いだ。バックが人間と付き合いながらも、自然の中で本能を呼び起こさせられ、生き方を自らが決めていくような、力強さ。また其々の与えられた役割について考えさせられた。
ちょうど100分!珍しくオヤツなしで観入ったわ!
ハリフォ、良かったよ!
ぬーたん

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