突然ですが、質問をさせてください。
今日の朝食は何を食べましたか?
①最中
②コーンフレーク
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→①最中を選んだ人
最中は一口食べるだけで重い。寝起きすぐの朝食向きではないのでゲームオーバー。
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→②コーンフレークを選んだ人
栄養満点の五角形なので正解です。ただしあの五角形は牛乳の栄養素を含んだ時のものなので、気をつけて次の質問に進んでください。
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あなたが食べたそのコーンフレークのメーカーは?
①日清食品
②ケロッグ
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→①日清食品のシスコーンを食べた人
妖精のようなキャラクターが可愛過ぎるのでゲームオーバー。
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→②ケロッグのコーンフロスティを食べた人
子供の頃からの憧れといえば、やっぱりこっちが正解です。赤スカーフのあいつを思い出しながら進んでください。
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このような感じで、本作にはいくつもの選択肢がでてきます。スマホの画面をタップしながら進んでいく。
これは映画なのか?ゲームなのか?
双方向エンターテインメント作品でした。
本編の冒頭、一番最初に出てくる選択肢がコーンフレークのメーカーをどちらにする?というもの。ケロッグとよくわからないアメリカっぽいメーカーが選択肢に出ますがもちろんケロッグ一択。
ここから、だんだんストーリーの流れを変えていく重要な選択肢に変わっていくのが面白い。
タイムループ物の、主人公が何度もやり直していくあの楽しさを、自分の選択肢でやり直せるという没入感。こういうのが手間な人はたぶん合わない作品だと思います。
ドラクエとかのダンジョンで道が左右に分岐していたら、右を進んで宝箱が取れたとしても、念のため左の道も進んで確かめる。そんな人が向いてるかも。
ネタバレありレビューを進みますか?
①これ以上は読まない
②レビューの続きを読む
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→①これ以上は読まない、を選んだ人
また機会があればお会いしましょう。日曜の午後、どうぞ健やかにお過ごしくださいませ。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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→②レビューの続きを読む、を選んだ人
ここから先はネタバレ全開で進みますので、もし興味を持たれたNetflix加入民は、ぜひそのまま作品をご覧くださいね。
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用意されたエンディングは5種類あるそうです。
上映時間は90分と書いてますが、選択ルートによっては60分かからずエンディングにたどりつく人もいそう。
第四の壁を突破してくる感じの終盤のメタ展開も大好きです。
主人公はだんだん自分の意思ではなく、誰か第三者に操られているということに気付くのですが、その犯人はNetflixの視聴者であると告げられます。
1980年代の世界を生きている主人公は何のことか理解できない。21世紀?オンライン配信サービス??何なんだよ!と狂っていく。まさに双方向エンターテインメントしている感満載で面白かったです。
何回かやり直してバッドエンドとトゥルーエンドっぽいのにもたどり着きましたが、ハッピーエンドではないのかな。ブラックな余韻が残る感じも好きです。
どうやらこのブラックミラーというのはドラマシリーズとのことで、基本的に後味が悪い作風のようです。
Netflixに入っていれば、体験しないともったいない作品だと思います。好きか嫌いかは一旦置いておいて。
ソファーに座って一方的に眺めているだけ、という映画の視聴構造から。
スマホやリモコンを握って自ら主体的に鑑賞する、というスタイルへ。
クイズ番組でdボタンを押して回答する、というレベルではありません。この新しい視聴方法のイノベーションを生み出した本作は評価されるべきだとわたしは思いました。
①Netflixに加入する?
②Netflixに加入しない?