しゅん

アスのしゅんのレビュー・感想・評価

アス(2019年製作の映画)
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困る。密室感ゆえの恐怖を描くのかと思いきや湖での戦い&白人金持別荘での双子の末路でほっこりしてしまい、以降どういう気持ちと視点でみればいいのかわからなくなってしまった。怖いの苦手なので個人的にはむしろホッとしたが、果たして映画の内包するメッセージ的にはあれでいいのだろうか…。最後の不気味さに対してマイナスになってる気もするが…。

N.W.Aネタはトゥーマッチで悪趣味にも感じたけどアガったのもまた事実。兎の眼や消化器など、黒の中に赤をちりばめる色彩への気配りは巧みながら真ん中に向かってゆっくりズームするカメラや聖書のあからさまな引用はあまり好きになれず。脚本もうまく機能していないと思うが、良くも悪くも腑に落ちていないところが多いので点数は保留です。アメリカ映画はほんとカルト組織ブームだな。

印象として近いのは『ファニーゲーム』と『聖なる鹿殺し』。ジョーズやグーニーズなどへの目配せが気になってる(どっちの映画も未見)。
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