さうすぽー

ONE PIECE STAMPEDEのさうすぽーのレビュー・感想・評価

ONE PIECE STAMPEDE(2019年製作の映画)
3.6
自己満足点 70(55+15)点

ONE PIECEキャラ、アッセンブル!
アベンジャーズ/エンドゲームっぽく言ってますが、本作を一言で言うとしたら正にこれです!

ただ、一つの映画としての完成度で言ったら前作の方が上です。
ただ、一ONE PIECEのファンとしては最高のファンムービーになっていたと思います!

多分今まで登場した人気キャラクターは殆ど登場してると思います。
劇場版すら初登場のキャラクターも多いし、間違いなく歴代ONE PIECEの映画で最も登場人物が多い作品です。
何せ参加してる声優のクレジットだけでも100人近くいたので(笑)

特に出ていて嬉しかったのはローや七武海メンバーのハンコック、サボにスモーカー、そして麦わらの一味傘下のバルトロメオもいたのは嬉しかったです。
何せ数えきれないくらいの人数だったのでまだ全員把握しきれていないです(笑)

また、終盤に漫画本編だと絶対に交わらないであろうメンバーでの夢の共闘も胸アツでした!

また、麦わらの一味メンバーで一番良かったのはウソップです!
予告でも描かれていますが、今回は結構なピンチに陥ります。
その葛藤がウォーターセブン編で一時的に脱退した時のエピソードを思い出して感動ものでした。

また、悪役のポジションであるダグラス・バレットが凄く良いです!
絶望的に強かったです!
劇中で強いキャラクター達がことごとく打ちのめされるのを観て、結構ハラハラしました。

ヒーロー映画でも悪役は結構大事だと思っています。
ダークナイトでもジョーカーがあれだけ印象に残ってバットマンを追い詰めるキャラクターだったからこそ倒した時の達成感が強かったし、アベンジャーズのインフィニティウォーとエンドゲームでもサノスがあれだけ強かったからこそ面白い作品になったと思います。
だから、主要キャラクターを凌駕するほどの強い悪役を見れてかなり満足です。

ただこのスタンピード、シナリオをもっと細かく丁寧に描いたらアベンジャーズに匹敵するほどの作品になっていたと思うど少し残念です。

上映時間の都合上もあるのですが、100分であれだけの人数を描くのはかなり無理があったように思います。

結構活躍したキャラクターも多いのですが、同じ七武海のメンバーであるミホークは少しゾロを助けた程度で退場するし、キャベンディッシュやジュエリーボニーは登場する意味はわからないし、麦わらのメンバーもウソップやブルック、ロビンくらいしか目立った活躍は無かったので、ちょっと拍子抜けしてしまいました。

全員出すんだったら、エンドゲームでのアッセンブルのシーンみたいに海賊キャラと海軍メンバーを一斉集結させてダグラスをやっつけた方が良かった気がします。

そして、一斉に出させるのであればもう少し尺を長くして描いても良かったと思います。
アベンジャーズとまでは流石に無理ですが、2時間くらいだったらいけると思うんですよ!
ONE PIECEの映画はある程度お客さんは見込めるので。

また、悪役キャラクターが良かったとは言いましたが、万博の主催者であるブエナ・フェスタは非常にどうでも良いキャラクターでした。
そこも尺の短さゆえの犠牲になったポイントかもしれません。

全体的にごちゃごちゃしてて問題ありな部分も多いのですが、音楽面や演出、歴代ONE PIECEのキャラクターにおけるファンサービスは凄くありがたかったです!

一つの映画としてみたら結構問題も多い作品なので55点とするところですが、ファンへのサービスが豊富で満足したのもあって特別に15点加算しました。