LalaーMukuーMerry

家族ゲームのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

家族ゲーム(1983年製作の映画)
4.1
家庭教師の大学生(松田勇作)が、団地住まいの家庭にやって来て中3の男子の成績を上げ、志望校に合格させる奮闘記という体裁で始まるお話だが、勉強以外のことばかり描かれる。森田芳光監督のセンスですね、何でこんなシーンを?という彼ならではのシュールなカットの連続に、吹き出してしまう。
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ただ、私にはこの作品で監督はどういうメッセージを届けたかったのか、結局よくわからず。ラストの横並び食卓での大乱れの食事シーンや、その後の空しい空気感、一体これは何なのでしょう? 笑いのセンスが私に合ったからついていけたけど、作品全体の後味もシュールで決まり。
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見方によっては斬新で上質な傑作コメディ。見方によっては訳のわからない気持ち悪い駄作。当時の評価は? → 1983年キネマ旬報ベストテン第1位、わぉ!