実際にあった1990年代のバンドブーム…。
ロックは好きだったけどすでに大学生だったので「イカ天」=”イカすバンド天国”なんかもそこまで興味もなく。
覚えているのは”たま”くらい…笑
あ、スイマーズは何となく記憶にある程度。
実力派バンド”BEGIN”がここ出身とは意外だった。
でもブームに乗っかってモテたいとかだけでなくやっぱり何かしらメッセージが性あるとか、音楽性・演奏技術が卓越してるとか、突き抜けるものがないとね。。
それも一発屋ではダメなわけで。(私、一体何様⁈笑)
原作 みうらじゅん
監督 田口トモロヲ
脚本 宮藤官九郎
結局、ここに惹かれて。。
あとは主人公中島役若かりし日の銀杏BOYZ峯田くんの存在感!(まだ痩せてる頃…)
その彼女役麻生久美子のクールな女神感!
バッチリだった。
楽器を演奏している人を見るのが好きな私としては、それだけでも
嬉しいのだが、峯田くんの歌と演奏がまたグッと来る♫
しかし、時々ロックの神様な感じでボブ・ディランが現れるのだが…もうこれがシュール過ぎ!
後でそれがみうらじゅんだと知り
何でやねん!笑 と。
観てもらえばわかるかな、このシュールさ。。
とまぁ、正直脚本もクサくて途中まではグダグダな雰囲気もあり、なんだこりゃ、
観なくてよかったかな〜と思った、、
その後!!
開眼!!
峯田くん、本気出してくる。
なるほど、グダグダ感は主人公の心の有り様と連動してたのか!
そこから、すごかった!!
テレビの生放送で絶唱するシーンは鳥肌!
ライブの最後の言葉、
「やらなきゃいけないことを
やるだけさ。
だから、うまくいくんだよ。」
言った後の顔がイイね!
これに尽きるんじゃないかなぁ。
夢とか現実との闘いとかでなく、大事なのはやらなきゃいけないことをやるだけで。その中にどのくらい本当の自分らしさを表現できるか…。その先に確固たる夢がある!と私は受け取った。
深いなぁ〜!!
原作、読みたくなった。
ラストのボブ・ディランの
”LIKE A ROLLING STONE”
巻き戻して何回も聴いてしまう。。
くぅ〜!泣ける!
そこから無限ループ。
全然爽やかではないけれど、等身大の青春成長物語、きっとここからまた別の物語がはじまる。
そんな予感がするエンディングだった。。