牛猫

ジュディット・ホテルの牛猫のレビュー・感想・評価

ジュディット・ホテル(2018年製作の映画)
3.0
不眠症に苦しんだ末、自分の人生を終わらせることを決意した男が、目的を遂行するためにあるホテルにやってくる話。

フランス版世にも奇妙な物語って感じ。
色彩が豊かで美しい。

どことなく雰囲気がヨルゴスランティモス監督の「ロブスター」に似てる。ホテルの内装も、機械的な従業員の様相も。

ホテルにやってくる人たちがあからさまに病んでいて興味深い。
青色のボールペンらしきものをかじっている人、繋がっていない電話に話し続ける人、紙袋を被って顔を隠している人。それぞれの背景は説明されないけど、それぞれ他人には分からない事情があるんだろう。

チョコレートや食事など、意味深なシーンがあるものの明かされない感じが短篇らしい。ジュディットホテルという名前の意味も気になる。

あえて説明しすぎないで考察の余地を残す。悪く言えば雰囲気映画だけど、短い時間の中でもこの映画の世界観に浸ることができた。
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